単体作品

我が家も多分に漏れず昨今の不況のあおりを受けている次第でありまして…。ヤリクリ上手な女房も、月末の家計に関しては何かと悩んでいる様子ではあったわけです。そんなウチの嫁さんに、同じ団地に住んでいる、どうも素行のよろしくない感じの不良主婦、キムラさん、とやらが、ニヤニヤと笑いながら近づいてきたらしく…！「大丈夫大丈夫…旦那が留守の昼間にウリくらいね…ここの団地の奥さん、み～んなやってるんだから…」。

僕の有給を利用して、夫婦で温泉旅行へと出かけたのです。結婚2年目子供なし。思えば結婚以来夫婦で旅行に出た事など一度もなかったものですから…。嫁さんも随分と喜んでくれている様子でした。お宿に着いて客室でくつろいでおりましたら、何やら、廊下の方から騒がしい下品な笑い声が聞こえてきまして…何だよ騒々しいなと顔をしかめていたら、突然、下品な団体湯治客のご一行が、部屋を間違えて入ってきてしまったのです…。